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山口 淳(やまぐちじゅん)

入り口を抜けると、一面に木板を張り巡らせた壁が目に飛び込むオシャレな内装の事務所。その中央で黙々と仕事をされていたのが、山口建築の山口淳さん。

元々は西浅井町にある古山工務店で修行をしたのちに、独立して実家にある余呉で山口建築を始められた山口さん。高月に事務所を借りてから早3年目となります。

「お客さんの求めるコトを一番大事にしてます。間取りや金額に関しても可能な限り叶えてあげて、形にしたいんですよね」

とにかくお客さんの思いを一番に考える山口さん。お客さんが思い描くイメージを汲み取って形にするのがやりがいと話す中で、そのために欠かせないのが『お客さんの目線を一番大切にする』という事だと言います。

そしてそんな思いを叶える現場のチームにも山口さんらしいこだわりが。

山口さんが請け負う仕事は滋賀県の中でも彦根より北の湖北地域がほとんどを占める。

「例えば彦根で仕事を依頼されるとするでしょ。そしたらその現場の地域内の職人さんになるべく仕事を依頼するようにしてます。その地域のことは、やっぱりそこの住んでる人が一番知ってるから」

その地域にどれだけ雪が降るのか。陽の当たり具合はどうなのか。
夏の暑さ、冬の寒さはどうなのか。その地域に住んでいる人にしかわからないことをふまえずに設計した家は、当然住んでみると少なからず違和感を感じます。
そういった違和感を少しでも拭えるように、山口建築では地域の人の声を大切にされています。

しかし、そんな思いの中で抱く悩みもあります。
それは地域に職人が、特に若い世代の職人、若い社長が少ないということ。

ひとつの建物をつくるにも、大工だけでなく水道工事や電気工事など、多くの職人が携わります。こういったそれぞれの分野で、現場の近くで職人を段取りしようにもなかなかそれだけの職人がいないという現状があります。

「今考えてるのは、やっぱり地元で職人を育てたいってことですね。特に若い人を育てたい。一人前の職人になるには昔は最低でも7年かかったけど、今の時代なら筋がいい人やと3年くらい。若い時から本気で職人になりたいってやつをしっかりと育てて若い一人前の職人を増やしていきたいんです」

地域に職人が育っていく。その職人たちが巣立ち、それぞれ独立して社長になる。
そうやって地域に生業を増やしていくことで、地元で暮らしていける人が増えてほしいと話す山口さん。ひいては生まれ育った余呉町の人口が増えてほしいと、熱い想いを語ってくれました。

余呉町の奥へと進み、余呉湖へ行く曲がり角を左手に少し進むと、一際目立つ外観の家が現れます。そこは山口さん自身がデザイン、設計され、一からご自身で少しずつ建築されたご自宅。外観はもちろん、ドアや洗面台、キッチンに到るまで、内装にも随所にこだわりが。

長浜に、余呉町に自宅を構えて腰を据え、地元の建築業界を盛り上げるために尽力しようと、業界全体の若返りに取り組む山口さん。

「建築業をしている中で、施工する前と後の違いを感じるのが一番楽しいんです」

これまでなかったモノを、自らの手で作り出す。
住宅や店舗だけでなく、若手の職人、そして業界のカタチすらも新しく作り出すために、山口さんはこれからも日々走り続けていきます。

<山口建築>
住所:滋賀県長浜市高月町井ノ口1380-6
電話番号:090-7113-4850
メールアドレス:ytbz1@yahoo.co.jp
定休日:日曜日、祝日
アクセス:JR高月駅より車で5分

 

details

山口 淳(やまぐちじゅん)
No.
25
Name
山口 淳(やまぐちじゅん)
Region
余呉町
Occupation
建築業
Hobby
音楽