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西村淳一(にしむら じゅんいち)

米原市役所で「米原市プロデューサー」として活躍されている西村淳一さん。これまで米原市に眠る数々の”原石”を発見し、いくつもクラウドファンディングを立ち上げてその原石を輝かせてきた。

クラウドファンディングとは、「やりたいことがある」「作りたいものがある」など、プロジェクト案を持つ起案者が、専用のインターネットサイトを通じて、世の中に呼びかけ共感した人から広く支援を集める方法。

西村さんがプロデューサーとしてまず最初に手がけたのは、石田三成ゆかりの観音寺の修復プロジェクト。秀吉と三成の出会いの地である観音寺が500年の歳月を経て傷みがひどく修復しており、歴史あるお寺を後世に残すためにと立ち上げられました。

その後、約2年間で20件以上のクラウドファンディングを立ち上げており、そのほとんどが60歳以上、中には80歳近い方を巻き込んでいるところも面白い。クラウドファンディングのことを知らないという方はもちろん、パソコンが使えないという方達にも、実際に現地に足を運び、寄り添ってヒアリングを重ねていき、クラウドファンディングのページの立ち上げから文章の作成、写真の撮影まで、ほとんどの作業を一人でこなしています。

もともと広告会社に勤めておられた西村さんは、当時から関係のあったクラウドファンディングを取り入れて米原市を盛り上げようと計画。

しかし、あくまでクラウドファンディングは起爆剤。
クラウドファンディングで立ち上げたプロジェクトの多くは、束の間話題になったり知名度が上がったりするものの、それを持続させるとなると難しいのも実情です。

ですが西村さんがプロデュースするプロジェクトの多くは、立案者を置いてけぼりにすることなく、全員で一緒にプロジェクト成功に向けて進んでいます。
そのため、成功した暁には地元の人たちが元気になり、持続させていこうという意識の醸成に繋がっていくのだと、話してくれました。



「起案者の元へ訪ねても、まずは相談をして悩みを聞くことに徹します。そのあと一旦持ち帰って、次にその悩みを紐解くプランを作って、構成から立ち上げまでこちらでやるのでクラウドファンディングを解決策として勧めています」と語る西村さん。

クラウドファンディングが成功したその後に、商品を売る場所や展開する方法などを、しっかり練ってから提案することで、「ここまで考えてくれたのか!」と、いつも驚いてもらえるのだそう。

「現在は地域に特化したクラウドファンディング『FAAVO』を利用しているが、今後は『MAKUAKE』や『CAMPFIRE』など別のクラウドファンディングも案件によって変えていきたい。他にもふるさと納税や独自のネットショップで販売するなど、地域を盛り上げる手法は色々ある」と、話す西村さん。

まだまだ眠っている米原の素材をうまく活用して、今後も素材を掘り起こし、全国に知ってもらえるように活動を続けていく西村さんの活躍が楽しみです。やりたいことがある方、悩みのある方は、ぜひ一度西村さんに相談してみてはいかがでしょうか。

 

書き人:やませ たかひで

details

西村淳一(にしむら じゅんいち)
No.
14
Name
西村淳一
Region
米原市
Occupation
プロデューサー
Hobby
素材探し